【衝撃】トトロは死神だった!?ジブリが否定した“ヤバすぎる都市伝説”の真相とは
「となりのトトロ」は、ジブリを代表する“癒し系ファンタジー”として長く愛されてきました。しかしインターネット上では、「実はこの作品、想像以上に怖い裏設定があるのでは?」といった噂が長年ささやかれています。
なかでも注目を集めているのが、「トトロ=死神説」です。
この説は、「メイとサツキには影がない」「猫バスはあの世へ行く乗り物」など、作中の演出に注目したファンによって広まりました。さらには、1963年に埼玉県で起きた“狭山事件”との類似性を指摘する声まで登場。まるで都市伝説のように、一部の層で語り継がれているのです。
ジブリはこの噂を公式に否定していますが、それでもなお「もしかして…」と思わせる描写が確かに存在します。
本記事では、「トトロ=死神説」はどこから生まれたのか、どのような“根拠”が語られているのか、そしてなぜここまで広く信じられているのかを検証していきます。
最後には、あなた自身の目で“あの作品”をどう捉えるか、改めて考えたくなるかもしれません。
目次
え、トトロって死神だったの!?噂が広がった驚きの背景
『となりのトトロ』は、ジブリ作品の中でも特に愛されている名作のひとつです。素朴で優しい世界観と、どこか懐かしさを感じさせる描写に、多くの人が癒された経験を持っているのではないでしょうか。
そんな作品に、長年囁かれている“ある都市伝説”があります。それが「トトロ=死神説」です。
ネットで拡散された「都市伝説」の正体
この説が広まり始めたのは、2000年代に入ってからとされています。インターネット掲示板やブログなどを通じて、「あの作品には不可解な演出がある」「子どもたちは実は…」といった投稿が見られるようになりました。
特に注目されたのが、物語後半のいくつかのシーンに見られる“影のない描写”や“猫バスの不思議な挙動”です。そうした演出をもとに、「実は死後の世界を描いているのではないか」「トトロは死神のような存在なのではないか」といった解釈が広がっていきました。
「狭山事件」との関連性も?
さらにこの都市伝説を深くさせたのが、1963年に埼玉県で発生した「狭山事件」との関連性を指摘する声です。
事件の概要は、16歳の女子高校生が失踪し、遺体で発見されたという凄惨なものでしたが、『トトロ』の物語展開と重なる部分があるとされ、「この事件が元になっているのではないか」との噂も生まれました。
ただし、これについても公式に言及されたことはなく、あくまでファンの間で広がった仮説にすぎません。
ジブリ作品に“死”が隠れているという印象
ジブリ作品の中には、『火垂るの墓』や『千と千尋の神隠し』など、「生と死」をテーマにしたものも少なくありません。そうした前例があるため、「トトロにも実は深いメッセージがあるのではないか」と解釈されやすかったのかもしれません。
特に子どもの目にしか映らない不思議な存在や、不可視な世界との接点は、解釈の余地を広げる要素となっています。
実際に信じた人たちの声も
SNSや動画サイトのコメント欄には、以下のような声が少なくありません。
「トトロが死神って聞いて、子どもの頃は本気で怖くなった」
「影がないシーンを見つけたとき、背筋がゾッとした」
信じる・信じないは別として、この説が多くの人の記憶に残っていることは確かです。話題としての拡散力の強さ、そして人の想像力を掻き立てる“余白”が、この都市伝説をここまで浸透させた背景にあるのかもしれません。
ファン騒然!トトロ死神説の“根拠”とされるシーンを暴く
「トトロは死神だったのではないか?」という説が広がった背景には、作品内のいくつかの“演出”が関係しています。ここでは、ファンの間で特に注目されている描写をもとに、死神説の根拠として語られている要素を紹介します。
トトロだけじゃない!?メイとサツキにも「影がない」って本当?
最も有名な“証拠”とされているのが、物語終盤のシーンにおける「影の描写」です。ファンの指摘によると、メイとサツキ、そしてトトロの影が、ある場面で描かれていないことが確認できます。
「影がない=幽霊では?」という解釈から、彼女たちはすでに亡くなっていて、トトロはその“案内人”なのではないか——そんな推測がネット上で広がりました。
実際、該当するシーンを確認してみると、地面に影が描かれていないことが分かります。ただし、この描写はあくまで作画上の省略と見ることもでき、ジブリ側も後に「作画の都合で省略しただけで、意味はない」とコメントしています。
それでもなお、「あのタイミングで“影を描かない”のは意味があるのでは?」という疑念は根強く残っています。
猫バスは“死者の乗り物”だった?
もうひとつ、死神説を強化しているのが、猫バスの存在です。猫の姿をしたこの不思議な乗り物は、トトロの使いのような存在として描かれていますが、その行き先表示に注目するファンも少なくありません。
猫バスが向かったのは、病院に入院している母親のもと。しかし、このシーンの描写がやや曖昧なことから、「本当に会いに行けたのか?」「これは“あの世”での再会では?」といった見方が登場しました。
とくに「行き先が“墓”ではないか」とする説もあり、ファンの中では都市伝説の中核として語られています。
「トトロにしか見えない世界」の不気味すぎる解釈
作品内では、大人にはトトロの存在が見えていないという描写が繰り返し登場します。子どもにしか見えない、音も聞こえない、関与できない——そうした存在は、ある種“この世のものではない”という印象を与えるのに十分です。
さらに、サツキがメイを探してトトロに助けを求めるシーンでは、「普通では起こりえない現象」が次々と展開され、観る側の現実感が一時的に失われます。
このような“不自然な非現実”の演出こそが、「トトロ=死神説」を補強している要素なのかもしれません。
“あのシーン”に影がないって本当?画像や動画で徹底検証!
YouTubeや考察ブログでは、実際のシーンをスクリーンショットで紹介しながら、「この場面にだけ影がない」「光源の方向的にも不自然だ」といった指摘が相次いでいます。
例えば、「ラストシーンで母親に会いに行った際のメイとサツキに影がない」と言われる場面は、現在も多くの動画で検証されており、数十万〜数百万再生を記録するものもあります。
とはいえ、アニメ作品の中で“影が描かれない”こと自体は珍しくなく、作画コストや演出の都合という説明も理にかなっています。重要なのは、「なぜその場面で?」という疑念が視聴者に残るかどうか、なのかもしれません。
ジブリは“完全否定”していた!?公式コメントの全貌
「トトロ=死神説」は多くのファンの間で語られてきましたが、実はこの噂に対して、スタジオジブリは明確に否定のコメントを出しています。
2007年、ついに語られた公式の答えとは
都市伝説がインターネットを中心に拡散される中、ジブリは2007年5月1日、公式サイト内の「ジブリ日誌」にて、この説に対する見解を発表しました。
その中で次のように明言されています。
みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、「となりのトトロ」には全くありませんよ。最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。「映画の最後の方でサツキとメイに影がない」のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、噂を信じないで欲しいです。 ...とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います。
2007年05月 – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI
この公式コメントでは、「トトロ=死神説」や「メイの死」、「影がないシーン」など、ファンの間で根拠とされていた要素について、はっきりと否定されています。影に関しては、「作画上で不要と判断して略しているだけ」として、物語上の意味は一切ないと説明されました。
また、広報部は「最近はやりの都市伝説のひとつです」と述べたうえで、「みなさん、噂を信じないで欲しい」と丁寧に呼びかけており、このコメントは多くのファンの間でも話題になりました。
「やはり都市伝説だったのか」と安心する声がある一方で、「それでも意味深に見える」として納得しない人も少なくありません。完全に否定されていてもなお、この説が消えることはないのが“都市伝説”の面白さでもあります。
宮崎駿監督とスタジオジブリは「この噂」にどう向き合ったのか
では、作品の生みの親である宮崎駿監督は、この都市伝説をどう捉えていたのでしょうか。
過去のインタビューや著作を参照すると、宮崎監督は『となりのトトロ』について、「子どもが安心して観られる作品を作りたかった」と繰り返し語っています。
実際、スタジオジブリとしても本作の制作意図を、「戦争や死といった直接的なテーマではなく、“自然の中で子どもが伸び伸びと生きる姿”を描くこと」と明確に位置づけています。監督は、子ども時代の原風景である“昭和30年前後の里山”を舞台にすることで、大人にとっては郷愁を、子どもには安心感を与える作品を目指しました。
「いままで作った映画のなかで、いちばん理屈が多い作品」
「理屈のギリギリのところで綱渡りをしながら作った」
『となりのトトロ 絵コンテ集』(徳間書店)より
一見すると感覚的で、感情に訴える“子ども向けのファンタジー”に見えるが、実はその裏では綿密な理屈と構造によって支えられているという意味でしょう。
たとえば、「なつかしさ」を感じさせる自然描写やトトロたちの存在には、民俗学や植物学的な視点が散りばめられており、“なんとなくほっこりする”では済まされない深い計算があるのです。
とはいえ、この作品には戦争や死といった陰鬱なテーマは含まれておらず、むしろ“家族のつながり”や“自然との共生”といった、温かいメッセージを伝えることが主眼に置かれています。
そう考えると、「死神説」のような解釈は、少なくとも制作者の意図とはかけ離れていると言えるでしょう。
とはいえ、あえて説明しきらず“余白”を残すジブリの演出が、人々の想像力を刺激し、ここまでの話題に発展したこと自体が、『トトロ』という作品の奥深さを物語っているのかもしれません。
あなたは信じる?それとも偶然の演出?都市伝説がここまで広まった理由
『となりのトトロ』にまつわる「死神説」は、今やネット文化の一部とも言えるほど広く知られる存在となりました。公式が否定しているにもかかわらず、なぜここまで人々の間で信じられ、語られ続けているのでしょうか。
ここでは、その背景にある“人の心理”や“ネット時代の拡散力”を整理してみます。
なぜ人は“怖い噂”に惹かれてしまうのか
そもそも、人は“ほのぼのとした表面の裏にある不気味な真実”に強く惹かれる傾向があります。
特に『トトロ』のように、子ども向けとして知られている作品ほど、その裏に「実はこんな闇が…」といった説が加わると、ギャップによって関心が急激に高まります。
いわゆる「都市伝説」や「裏設定」に興味を持つ人が多いのは、そこに“隠された真実”を見つけたいという心理が働くからだと考えられています。
加えて、情報を共有しやすいSNSの登場によって、このような噂はかつてないスピードで広まるようになりました。
誰が広めた?死神説が拡散したワケ
「トトロ=死神説」が最初にネット上で話題になったのは、2000年代中頃とされています。匿名掲示板での投稿がきっかけとなり、それをもとにブログ記事や動画が次々に登場しました。
中でも、YouTubeで公開された考察動画の影響は大きく、「影がないシーンの検証」「猫バスの行き先の謎」などをテーマにした動画は、1万回以上再生されています。
さらにYouTubeやTikTokなどのショート動画でも都市伝説を紹介するコンテンツが流行し、若い世代にも“再発見”されている状況です。
信じるも信じないも、あなた次第。でも一つ言えるのは…
ここまで見てきたように、「トトロ=死神説」は数々の演出や噂、そして人々の想像力によって形づくられてきたものです。
それが事実かどうかはさておき、そうした“余白”があるからこそ、物語はより深く、記憶に残るものになるのかもしれません。
あなたはどう思いますか?
関連情報:他にもある?ジブリにまつわる“裏設定”や都市伝説
今回ご紹介した「トトロ=死神説」以外にも、ジブリ作品には多くの“裏設定”や“都市伝説”が存在します。
たとえば、『千と千尋の神隠し』に登場する湯婆婆が“支配の象徴”として描かれているという説や、『もののけ姫』が日本神話とつながっているのではないかという考察なども、ファンの間では根強い人気を誇っています。
もし、こうした「ジブリ作品の裏側」や「表には見えないメッセージ」に興味がある方は、以下の関連記事もぜひチェックしてみてください。
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