新型コロナウイルス(COVID-19)とスペイン風邪のケースとの違いはあるのか?

スペイン風邪と 新型コロナウイルス 未来を比較してみよう

この記事で分かること

100年前のパンデミック「スペイン風邪」と今回の新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの違う所と同じ所。

前のページ
<<[1]新型コロナウイルスはいつまで続く?スペイン風邪の歴史から予測する。

新型コロナウイルス(COVID-19)のケースとスペイン風邪のケースとの違い

people sitting on stage

ウイルスの遺伝子変異のしやすさが違う

インフルエンザウイルスは遺伝子変化がしやすく、型が変化することで同シーズンでも再流行しやすい。

近年においても、再燃が見られるシーズンと再燃のないシーズンがある。
再燃が起こったシーズンをみると、流行の初期の段階ではA香港型が流行し、後半においてB型が流行した場合や、前半と後半において型は同じであるがウイルスが微妙に変化している場合などがある。

東京都健康安全研究センター » 日本におけるスペインかぜの精密分析(インフルエンザ スペイン風邪 スパニッシュ・インフルエンザ 流行性感冒 分析 日本):(東京都健康安全研究センター)

一方、コロナウイルスは、遺伝子変異を起こしづらいという特徴があります。

ウイルスの遺伝子の安定性を決めるRNA合成酵素に関して,インフルエンザ・C型肝炎・HIVのウイルスは遺伝子変異を起こしやすいが,コロナウイルスはRNAウイルスでは例外的に変異を起こしにくい。コロナウイルスは校正機能を有する酵素を持つので,変異が起きても,それを除去して正しく遺伝子を複製する。

緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

そのため、コロナウイルスは一度大流行した地域では免疫を持っている割合が多く、6ヵ月以内は再流行しにくくなります。

今回のCOVID-19については、ドイツで無症状者も含まれた住民への抗体検査が行われています。

2020年2月15日のカーニバルでの集団感染が起こり、後に7人の死亡者が出たと言われているドイツのガンゲルト町での調査では、調査対象住民の15%にCOVID-19の免疫反応IgG陽性が出たという結果がでました。同じくPCR検査の結果は2%でした。

Vorläufiges Ergebnis und Schlussfolgerungen der COVID-19 Case-ClusterStudy (Gemeinde Gangelt)
(https://www.land.nrw/sites/default/files/asset/document/zwischenergebnis_covid19_case_study_gangelt_0.pdf)

しかし、ワクチンの重要性は同じ

予防注射を受ける男の子

ところが、恐ろしいことにコロナウイルスの抗体は1年経つと消えて、その後に感染した場合には前回と同様に発症してしまいます。

再感染の時期については,粘膜感染のウイルスは,粘膜の免疫が一度産生されたIgA抗体の消失まで約6カ月続く。そのため,3カ月までは再感染せず,6カ月ぐらいでは再感染するが発症せず,1年経つと以前と同様に感染し発症するとされる。

潜伏期間の短い粘膜感染のコロナウイルス,ライノウイルス,RSウイルスなどは,粘膜免疫の誘導前に発症してしまうので,IgA抗体が消えると再感染し,発症することになる。

緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

逆に言うと、ワクチンの開発を急ぎ、量産できれば、毎年のインフルエンザの予防注射と同時にCOVID-19の予防注射を行うことで、重篤化を防ぐことができるということです。

グローバル化した社会情勢が違う

スペイン風邪の時代は、日本では大正時代です。

考えると分かりますが、まず、人々の移動の速度と数が現代とは違います。

当時は飛行機がありませんでした。

人々の移動はせいぜい、船、鉄道といったところです。

しかし、現在はグローバル化した世の中で、飛行機で世界中の人が普通に行き来できるようになりました。

従って、人から人へと感染する病気も、以前とは比較にならないほどのスピードで広がるのです。

また、世界の人口も大正時代は20億人弱です。

2020年では、世界の人口は75億人ほどで、100年の間に2.5倍になりました。

歴史上の推定地域人口 – Wikipediaより

感染症の患者数も過去の感染症の患者数より増える可能性は十分にあります。

医学の進歩が違う

スペイン風邪の時代は、インフルエンザワクチンはありませんでした。

インフルエンザウイルスが始めて認められてのはスペイン風邪より約13年後の1933年になってからです。
インフルエンザ:感染症情報センターより)

それに、人工呼吸器など医療設備も発展しています。

それでも助からないケースもありましたが、100年前と比べると医学の進歩はめざましい物です。

錠剤で配布できる薬があると、点滴と比べると医療従事者の負担が軽減できます。

それに、一番重要なものはワクチンです。

天然痘や結核など、過去に絶滅した伝染病、現代日本ではほぼ押さえられている伝染病も予防接種の定期接種によるものです。

1年以内にはCOVID-19ワクチンも開発されるという話です。

来年からCOVID-19が絶滅するまでは、インフルエンザと同じようにCOVID-19の流行が毎年のように起こり、そのために予防接種をすること当たり前になる世の中になるかもしれません。

予測が出来ると対処が出来る

前のページ
<<[1]新型コロナウイルスはいつまで続く?スペイン風邪の歴史から予測する。
にもあるとおり、

私達が出来ることは、いろいろな予測を立てて、どう転んでもいいようにあらかじめ計画を立てておく事ではないでしょうか。

緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

上記の記事が参考になります。

事業者が行う対策では、この様な研究が進むことで的確な対策が行えるようになるでしょう。

飛沫感染は2m離れると感染しないとされている。

オープンエアでは,2mまで到達する前に,種々の大きさのaerosol(エアロゾル,微小な空気中で浮遊できる粒子)は乾燥する。
60~100μmの大きな粒子でさえ,乾燥して飛沫核になり,インフルエンザウイルスを含む多くのウイルスは乾燥して感染性を失う3)

したがって,コロナウイルスはインフルエンザ同様,エアロゾルが乾燥する距離である2m離れたら感染しないと思われる。

しかし,湿気のある密室では空中に浮遊するエアロゾル中のウイルスは乾燥を免れるため,驚くことに,秒単位から1分ではなく,数分から30分程度,感染性を保持する

新型コロナウイルスはいつまで続く?スペイン風邪の歴史から予測する。

アフターコロナの時代。

インフルエンザと同じように身近にある病気と考えられる世の中になるかもしれませんね。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA